たまたま酒を取りに行って吐く音が聞こえて… ばあさまが熱中症になったんだが…
21時過ぎると飲酒タイムが始まる。
この飲酒タイムと言うのは一日の中で一番生き生きしている時間。
手っ取り早く言うと、この飲酒タイムが自分の生きている時間の中で一番重要な時間。
どうしようもない内向的でクズな男が、飲酒によってそれとは真逆の自分覚醒し第二の自分が出来上がる。
第二の自分と言うのは素晴らしい。
とても行動的で社交的。
女の子をナンパするなんて朝飯前。
でも、翌朝になると何も覚えていない。
この女は誰だ?こんなツィートしたか?昨日どうやって帰ったんだ?何てことも良くあった。
さて、本題に戻るとしよう。
今日も心地よく酒を飲んでいて追加の酒を取りに行こうとしたときに吐く音がした。
万年、吐き気マックスの私は普通の飲まない人が吐きまくるという行為はヤバイと思った。
誰が吐いているのかわからなかった。
耳を澄まして吐く音に集中する。
そうして、音の元をたどった結果、ばあさんだった。
ばあさんは昔ながらのクーラーが嫌い!冷えるから嫌い!と言う人間だった。
しかし、ここ最近クーラーのある部屋に自分から行くようになっていた。
初めは夜だけが、日が進むごとに朝、昼、夕方、夜と一日中になってきたのだ。
私も歳だから仕方が無いし熱中症にでもなったら大変なことになると思って好きにさせていた。
しかし、それが間違いだった。
今までクーラーを嫌っていた人間が暑さから逃げるようにクーラーの部屋に自ら進んでいくのは異常だと感じるべきだったのだ。
そのような生活を繰り返していくうちに、ばあさんは夜中に熱中症の症状が出た。
クーラーが嫌いな、ばあさんの部屋にはもちろんクーラーなんて無い。
今までそれで数十年間、生活が出来ていたので今までにないものに頼る必要が無いという意地が生まれている。
追加の酒を取りに行こうとすると吐く音が聞こえる。
誰が吐いているのだろと耳を澄ます。
まさか…と思い部屋の前でたずねて見ると、ばあさんだった。
ばあさんは、トイレで吐き、吐き気がおさまらず部屋のゴミ箱に吐いていた…
その音を聞いてみてしまったからには放って置く訳には行かない。
『大丈夫かよ?』
と私は言った。
ばあさん『大丈夫。熱中症の症状が出たみたい。』
私『とりあえず、水分補給してクーラーの部屋で少し休んでよ。』
ばあさん『わかった。』
とりあえず、ばあさんをクーラーの聞いた部屋に移動させ、イオンウォーターと氷枕を持って足を高く上げて寝させた。
これが今出来る最大の処置だと思っていた。
酒を飲んでいなければ、ばあさんを救急外来に連れて行けたと思い、酒って有害だなと思った自分。
続きは明日書きます。
8/27追記
続きを書こうと思っていたのですが、ばあさんの介助が長引いてその後に深酒をしていたら何がなんだかわからなくなったので、この記事で終わりです。
ばあさんは、2日間病院に通って元気になりました。