消化器内科との出会い 初めての胃カメラ 内視鏡検査
6年前
いつものように電車に乗って通勤していると何故か、お腹が痛くなる。
電車の中でお腹が痛くなるということは地獄に落ちたような気分である。
たまたまかな?と思っているとそれが一ヶ月以上も続いた。
今思うと、こんな地獄の日々を耐えていた自分が凄いと尊敬したくなる。
自分でも何かがおかしいと気付き消化器内科へ行った。
診断結果が過敏性腸症候群。
私の場合は、トイレが一定のところにしかない、或いは無いような空間に放り込まれると緊張というかストレスから発症するらしい。
『他の病気もあるかもしれないので、胃カメラと大腸内視鏡検査もやっておきますか?』
といわれて、一刻も早く治って欲しいと思っていたので、何も知らずに若さに任せて『お願いします!』と言ってしまった。
先生は『若い方で即決する人なんて珍しいですね。』
同時に検査は出来ないので、今週は胃カメラにしましょう。
確かに同時に検査なんて、ある何かの危ないプレイだと思ってしまったが、その同時ではなかったと思う。
そして、胃カメラの辛さを知らずに検査の日を待つ。
20時以降は水以外は口に入れてはいけない。
20時までは何してもいいんだなと思って、20時で世界の終わりを迎えるかのように酒飲んで食べれるものを食べて寝た。
そして検査の日。
ウーロン茶持参だったので、それを持って病院へ行く。
検査の前に喉の麻酔が入った氷(この時だけで今は無いみたい)を舐めて喉としたの感覚が無くなっていく。
心配だったので、事前の問診で筋弛緩剤を打ってもらうところにチェックをしていたので筋弛緩剤を打たれる。
そして、検査室へ誘われる。
『では、そこに寝てください。呼吸は鼻からで唾は絶対に飲み込まずにこの上に吐き出してください。絶対ですよ。』
といわれ、マウスピースをつけられて想像以上に太い胃カメラが入ってくる。
喉を超え食道の入り口を通過し胃へ入る。
ここで『胃の検査をするときに空気を送り込まないといけないので絶対にゲップしないように耐えてください。』
しかし無理だった。
無理というかそれが出来ない。(後々それの原因がわかる)
ゲップの繰り返し+嘔吐しまくり
嘔吐しても吐くものないのでただ辛いだけ。
看護婦さんが『頑張って。もう少しだから頑張ろう』と励ましてくれたのが今でもうれしくて覚えている。
その裏で、看護婦さんにこんな恥ずかしい姿を見られて堪らないと思っている自分が居たのも事実。
何だかんだで検査終了。
検査結果が出るまで外でお待ちくださいといわれて、待つこと10分。
結果が出て診察室へ呼ばれる。
胃カメラで撮影された画像を次から次へと見せられて
『この画像から見て食道の入り口と十二指腸の入り口が酷く炎症を起こしているので、逆流性食道炎ですね。』
逆流性食道炎とは当時CMでよく耳にする言葉だったので、たいしたことは無いだろうと思っていた。
しかし、次に言われたことが『道裂孔ヘルニアですがあまり広がっていないので十分治療できる範囲ですので、生活習慣に気をつけてください。』
と言われて、車に乗って病院を後にした。
車に乗っていて辛かったのが、氷の麻酔を舐めたため1時間程度は唾液を飲み込んではいけないことだった。
意識するほど唾液が出てきて処理に困った。
胃カメラで地獄を見て、唾液で地獄を見るとは思ってもいなかった。
何とか唾液飲み込み不可を1時間耐え優越感に浸っていた。
とりあえず、何を乗り越えたので、いまいち良くわからなかった『道裂孔ヘルニア』と言うものを調べて見ようと思い検索。
色々と調べていると、進行すると、なかなか治らないとかそういうことが書かれていたことから生活習慣の見直しが必要だと思った。
しかし、普段慣れている生活から別に死ぬとかそんな状態でもないものを直ぐに変えることなんて出来ない。
ましてや、当時20歳を少し超えたくらいだったので欲求に負けてしまう。
そして、そんなことは忘れて普段の生活に戻っていってしまうのでした。
次は、胃カメラの2週間後に控えた大腸内視鏡検査編を書きます。